と言うかドラマでしたね、
牛ミンチに豚肉を混入させていたミートホープという会社の記者会見。
キャストは、
社長
最高責任者であり、混入の張本人でありながら、部下であるエ場長に罪をなすり付けようとするとんでもない社長。
いかにもワンマンで業が強く、知的な雰囲気が感じられないようなキャラクターは、ナイスキャスト。
エ場長
居並ぶ記者の面前で、自分に全ての責任を押し付けられそうになり、このまま会社のために自分を殺すべきか、会社よりも自分という人間の尊厳を守るべきかの決断を迫られ、とうとう社長に刃を立てたエ場長。
これまた生真面目で仕事一筋、上からの指示には自分を抑えてでも従って、こつこつと我慢と努力を積み重ね、なんとかここまでやってきました、というストーリ一が、表情や声から想像できてしまうピッタリの配役。
社長の息子(取締役)
社長側について、卜力ゲの尻尾切りよろしくエ場長に罪を全てなすり付けるか、真実を話して誠心誠意謝罪して、世間の判断にある意味委ねるか、一番大切な役どころとなった社長の息子。
社長とエ場長との発言が食い違いを見せた瞬間から、向かって右端でじっと下を向いて考え込んでいる姿は実に印象的。
社長の実の息子なのか、はたまた娘婿なのか、ひげおやじ’に情報はないが、これによっても今回の彼の判断に至る葛藤は異なるだろうし、今後の立場も違うだろうし、いろいろ気になるが、「社長、本当のことをお話し下さい。」というセリフに込められた思い、立場は奥深く、テレビを見てた万人が好感を持ったに違いない。
戦国的代の下克上、謀反という言葉、
たしか親子の関係ではないけれど愚君に成り代わった斉藤入道(道三)の話を思い出させるまさに「人間ドラマ」でしたね。
ミートホープには、当然ながらイバラの道が当面続くでしょうが、社長の思惑どおりエ場長に責任の多くをなすり付けて、3人揃って頭を下げて幕を引くよりは、今回の結末の方が、社長退任のあとの新体制に少しは同情と期待を寄せる人間もあるでしょうから、良かったのではないでしょうか。
それとも、そのことも全て3人で計算済みの大芝居だったとしたら、アカデミー賞ものの名演技ですよね。





