2006年08月08日

ちょっといい話。

昨日、仕事の上で大変感動したことがありました。??[?h

 話の主役は、知的障害者のAさん・45歳。

 ホームセンターでお客さんが使用した買物カートを集め、各入口に整理・配置しておくという、1日6時間のパートの仕事に就いて2年半が過ぎた先週のはじめ、Aさんはお母さんと二人で私のところに相談に来られました。

 これまでの相談記録からも、夏場の暑い時期が少し弱いことが伺えたのですが、案の定、Aさんは7月に入ったころから体力の消耗が激しく、帰宅後は近くの接骨院で電気治療等を受けないと体が動かない状態になってしまったので、残念ですが仕事を辞めたいというものでした。

 お母さんも、言動からは少し過保護かなと思われるところもありましたが、今回ばかりは退職もやむなしと考えおり、当の本人も完全に自信を無くしてしまっている様子。
 
 でもお店では、店長さんをはじめ皆さんによくしてもらっているらしく、よくよく聞いてみると、夏場の暑い時期だけ1日4時間の就労に短縮してもらえないかとの希望はあるが、二人曰く、障害があるのに雇ってもらっていることだけでも有り難いことなのに、これ以上厚かましいお願いはできない。
だから仕方なく辞めるというのが本音のところだというのがわかってきました。

 「辞めることはいつでも出来るけど、
 一度店長さんに会ってお願いしてみましょう。」

 そんな感じでその日の相談を終了。

 その後、アポを取り続けていた店長さんと昨日ようやく、それも急遽会えることになったので、Aさんは既に出動していましたが、お母さんには場合によっては退職のごあいさつをしなければならないかも知れないからと同席を求め、Aさんのお店で待ち合わせの約束。

 私は、店長さんにお願いするにしても、Aさんの働きぷりがさっぱりダメならどうしようもないなあと、少し疑心暗鬼なところも正直あったので、約束の時問の20分前にお店に着き、こっそりと、まるで尾行でもするように、彼の様子を観察することにしたのです。

 ところが、

 Aさんの働きぷりときたら、それはもう素晴しいの一言で、店内を空き力一トを探して歩くスピードも、痛む左足を引きずりながらなのに、私が時折り小走りしないと追いつかないくらい速く、また、すれ違うお客さんには大人から子供に至るまで全てに笑顔で「いらっしやいませ!」、「ありがとうございます。」と、相手がぴっくりするくらい大きく声掛けしており、おまけに1階から2階、そして炎天下の屋場駐車場へと上がる際には、お客さんと一緒になってしまうエスカレーターやエレベーターではなく、額に汗をにじませながら階段を使っているなど、私はその1セットの作業、店内1周約15分の彼の様子を見ていて、思わず涙が出そうになるくらいの感動を覚えました。

 店長さんに彼の希望を伝えよう。
  (心の中では胸を張って!)

 そんな気合を入れて、店長さんにAさんの状態を含めお願いの内容をお伝えしました。

 そしたらどうでしょう。

 店長さん、そしてお店の皆さんの方でも実は、休んだことのないAさんが先日休んだことを知って、心配して下さってたとおっしゃるではありませんか。

 加えて、Aさんや私よりも遥かに若いと思われる店長さんが、「Aさんの評価はお店でも高いですよ。辞めることはいつでも出来るけど、夏場の暑い時期は時間を短くして、10月からまた元に戻すという形ででも頑張ってみませんか!」と、優しくこちらの希望通りの提案をして下さったのです。

 本人もお母さんも、「ありがとうごさいます。頑張ります。」と何度も繰り返してお礼を述べ、一応めでたく、無事一件落着となりました。

というお話しです。


 結局、私は大したことは何もしておらず、お互いが信頼し合っているのに、ほんの少しの誤解と遠慮が、その仲を壊してしまおうとしていたところに割り込んで、話し合うきっかけを作っただけだったのですが、本心、本音を伝え合うことの大切さ、そして難しさをあらためて痛感し、これからも微力ながらも実際のところをまずは自分の目でしっかりと見て、そして可能性を探り、仲立ち出来る部分がないか?ということを絶えず心掛けて対応しなければならないということを教えられたケ一スでした。

 私、ひげおやじは、仕事のことについては、これまであまりというか殆ど触れたことがないのですが、このケースは今後の自分の為に是非とも記憶に留めておきたいと思い、記事にして残すことにしました。


P.S.
 ひげおやじの夏休みまであと3日。
posted by ひげおやじ at 21:46| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする