家族全員4時前に起床、
国歌斉唱、
そして迎えたキックオフ
でも、王者ブラジルはやっぱり強かった、上手かった。
今大会初めてのナイトゲームということで、本来の機敏な動きが期待された日本も、あれだけ前半からボールを巧みに回されて走らされては、後半に足が止まるのも無理はない。
一人の選手を除いて…。
高い所にあるものを掴み取る為には、基本・基礎を身につけて、その土台の上に立って手を伸ばす。
正にそうすることによって、今回、日本はアジア代表としてのW杯出場権を勝ち取った。
しかしW杯本戦では、それだけでは足りないことを自覚し、90分間体現できた選手が残念ながらいなかった。
ただ一人の選手を除いて…。
更に高い所にあるものを掴み取る為には、土台に登った上で思い切り手を伸ばし、おまけにジャンプしないと届かないことを、日本は「予選リーグ敗退」というあまりにも厳しい代償と引き換えに学んだ。
率直にサッカーに置き換えると、それは例えばマイボールになった時、3番目の選手がどれだけスペースに飛び込み、足を伸ばし、あるいは体を投け出すことができるかということ。
日本、唯一の得点シーン
稲本が体を倒しながら逆サイドヘ展開したボールをサントスがさばく前に、3番目の玉田が前線で、味方の巻はもとより、相手DFを3人も背後から追い抜いて同サイドのスペースまで走り込んで裏を取り、サントスからのスルーパスをワンタッチでシュートを打ったからこそ得点となった訳で、これこそ思い切り手を伸ばして更にジャンプしたプレーといえる数少ない卜ライだった。
加地は、もっと勝負できなかったのか?
三都主はボールウォッチャーになってしまっていなかったのか?
坪井はもっとしっかりとコースを切れなかったのか?
そして、
中村は果して機能していたのか?
前を向いても突っかけず、テクニックがあるばかりに相手はヒラリとかわせるかも知れないが、横と後方への、しかも緩い(気持ちの入っていない)パスばかりで、彼のファンと、彼に必要以上に頼ったジーコには悪いが、4年前のトルシエの決断が正しかったと強く思う。
そんな中ただ一人、
痛めた手首など気にする素振りも見せず、最後まで手を伸ばし、ジャンプを繰り返し、走り続けた選手が中田英寿ではなかったか。
試合終了のホイッスルを聞いた後、中田はクロアチア戦の時と同じように一人ピッチに大の字になって動かなかった。
しかも今日は10分近く。
タオルに隠された瞳には、明らかに涙か見て取れた。
「世界を驚かせよう」開幕前にジーコ監督は言ったが、確かに本番前のドイツ戦では驚かせたものの、その時がピークだったような気がする。
いずれにしても日本の2大会連続16強入りは夢と消えたが、W杯がそんなに甘いものではないことを、本当はみんなよ〜く知っていたはず。
ジーコも最後は、負けて当然、勝ったら奇跡のブラジル戦で良かった、助かったのではないか。
日本代表、ありがとう
そして、お疲れさまでした。
これで決勝トーナメントは、ある意味サッカーを純粋に楽しむ観戦ができるというものです。
ひげおやじはそんな風に自分に言い聞かすことに決めました。





